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  ■ 菌耕農法   

 

 


アスカマン未使用の畑


アスカマンを使用した畑

   

「菌耕農法」は専業農家向けの21世紀への革新的地術です。
30億年のキャリアーをもつ環境に優しい微生物を駆使して、先ず万物の命の源である土を作り(団粒化)、同時に土の中の微生物の菌相を豊かにして、土壌中への農薬を使用せずに作物の健全な生育(水と太陽のエネルギーを享受して)を促進し、消費者の食卓へ安全で、安心して食せる美味しい農産物を供給する農法です。
                 
1−地球に優しい「菌耕農法」とは

2−菌耕農法トマトのご紹介

3−野菜類の栽培

4−北海道共和町における微生物資材アスカマン21・Cの施用体験

5−長野県旭村(塩原敏明氏):菌耕農法によるレタスの根

6−共和地区のメロン・スイカ・および水稲での取り組み
 
地球に優しい「菌耕農法」とは
「菌耕農法」とは好・嫌気性菌を利用して、有機質(緑肥、わら、モミガラ、バーク、堆肥など)を循環させることにより、土壌の疲弊・劣化を防止し、地力を維持・向上させ、農産物の安定生産を実現する新しい農法です。  また、菌耕農法は多くの微粒子の団粒を容易に作ることにより、速やかに高度な土作りを実現します。団粒が沢山できると本来の土作りの狙いである@物理性、A化学性,B生物性(掬gc総研でのバイオログ分析結果あり)が改善されます。
特に、Bの生物性は好・嫌気性菌の相乗効果により、土壌中における微生物の菌相を著しく改善します。微生物の多様性と活性化が格段に向上すると、連作障害も土壌消毒剤を使用しないで大幅に軽減します。まさに、環境に優しい菌耕農法です。

[微粒子団粒の効果]
表面積が大幅に増えるのでイオンの力でミネラルや肥料成分が効率よく吸着されます。排水性・保水性・通気性もよくなるので白根の根圏が広がり、根毛が増えます。

[品質・味の向上]
増えた根毛により養分が豊富に吸収できるので、光合成が旺盛となり、お米はタンパク含有量が減り、食味値が上がります。野菜類は植物体内の硝酸塩もよく代謝するので甘味が増し、糖酸バランスが改善され、細胞が緻密になるので日持ちがよくなります。

[商品化率が上がる]
水稲はワキ(硫化水素を抑制)を起こさないで、根が深く入り、根量が増え、根が太くなるので倒伏し難く、高温障害や冷害にも耐えられます。また、しっかり登熟するので等級が上がり、歩留まりが良くなります。葉菜類は根がよく張るので、養分の吸収がよく規格が揃います。果菜類は細胞が緻密になるので重みが増し「品質・味が向上」収量が期待できます。根菜類も緑肥やアスカマン堆肥の連用により連作障害が軽減されます。
 
菌耕農法トマトのご紹介
商品名:
栃木県芳賀産高品質 ト マ ト
栽培:
接木なし自根での「菌耕農法」による。
土つくり:
1有機物と枯草菌などにより“豊穣な土”を作る。 土壌消毒剤を一切使用せず、土壌の菌相を高める。
品質:
微生物により土が若返るので、根が良く張り、光合成が旺盛となるので甘味が増し、糖酸バランスがよくなる。

生産者から消費者の皆様へ
“自根栽培のため、誰にも負けない味(作品)と、自信をもってお勧めします。”
菌耕農法:好・嫌気性菌を利用して有機物を循環させることにより、豊穣な土を作り、農産物の安定生産を持続する農法(sustainable farming)。
 
野菜類の栽培
好・嫌気性菌製剤アスカマン21は緑肥、ワラ、モミガラ、バーク堆肥などと併用し鋤き込むと土壌の団粒化を促進、微生物の菌密度を高めます。 連用すると土がホカホカになり、耕盤がくずれ微粒子の団粒が沢山でき、菌密度が高まるのでフザリウムなどの増殖を抑えます。  そのため、マニュアルどおり使用すれば土壌消毒剤を使わないで野菜類・花類などの連作障害から逃れられます。微粒子の団粒の表面積が増えるので肥料成分やミネラルのイオンが吸着されCEC(塩基置換容量)が大きくなります。また、団粒に吸着されないイオンが減るのでEC(電気伝導度)が下がります。  結果として、肥料の施用効率が上がり、光合成が旺盛となるので野菜類の葉中の硝酸塩が減少します。植物体の細胞の密度が細かくなり、甘味が増し、美味しい野菜類が沢山採れます。花類は色が鮮やかになり、日持ちします。

長野県朝日村・塩原利明さん “レタス、ブロッコリー、カリーフラワーなどの野菜類を「菌耕農法」で栽培して8年目 になりますが根がよく張るので連作障害は一切出ていません。  




北海道共和町(高嶋 正氏)における微生物資材アスカマン21・Cの施用体験 ―水稲・メロン・スイカ―

1.水田用アスカマン21C

【事例1】
自家販売専用に選んだ品種「あやひめ」を40アールの水田で、平成23年からアスカマン21Cを試験的に施用してみた結果、止葉も硬めで、枯れ込まなく、倒伏しにくい。また、品質面では粒張りが良く、お客さんからは美味しくて食べやすいという声が多数寄せられており、26年度も継続施用した結果倒伏防止剤を使用しなくても倒れないことが実証された。

【事例2】
平成22年から始めた。初めの2年間は40アールで施用した。結果、23年度は、止葉時期からしばらくの間、曇天が続き、適期にいもち病の予防ができなかったため、いもち病が数十年振りに大発生しています。そんな状況下で対照区と比較してみたところ、いもち病の程度が少なく、倒伏の程度も少なかった。また、食味についても、お客さんの評判が良かった。


効果確認ができたので24年度からは1区画全面積(170a)で13kg/10aの割合で散布試験した結果、対象区より倒伏が明らかに少なく、茎葉も硬めで根張りが良好に感じた。収穫量については天候に恵まれた関係もあるが、2ヵ年とも10俵前後で過去最高の出来となった。

食味の評判も良かったので26年度からは別の圃場でも比較試験をして効果を確認をしたところ、倒伏防止剤を使用しなくても倒れなかった。今年も豊作でこれから稲刈りです。水田用アスカマン21C施用の課題は秋にモミガラ600kg/30aをいかに省力的に散布するかです。また、南幌の仲間(五十嵐氏)が昨年60a施用した結果が良かった(根腐れも起こさず1俵ほど増収した)ので、今年は一気に15haに施用したところ根腐れもなく、倒伏もせず、大豊作であった。



2.メロンの病気対策とアスカマン菌について


ハウス栽培の場合、促成栽培から抑制栽培終了までの期間が約200日間あり、現在行っている、有機肥料と中熟堆肥、菌資材を散布してロータリーで起こす方法では、2作目の不耕起抑制栽培の後半には、中熟堆肥の分解が殆ど終わって、連作障害の症状が少し出て来ることもあります。25年度の抑制栽培のR−113メロンの一部のハウスでえそ斑点病の軽い症状が出ました。今後は長持ちのするバーク資材を混合するか、混合が難しい場合は別の方法がないか、打開策の必要性を感じております。

また、問題のえそ斑点病については、24年にこの病気で苦労をしているメンバー2人が、24年のメロン収穫後に、籾殻堆肥とアスカマン21の適量をセットで施用した結果、25年産のメロンの蔓や茎葉の状態が後半以降も、かなり改善され、共選率も良くなったので、今後も継続使用して観察を続けることにしています。

問題の、えそ斑点病の病原ウィルスは、メロンえそ斑点ウィルスで、汁液伝染するとともに、土壌中に生存する古生菌類ネコブカビ目の藻菌類であるオルピディウム属菌の一種が媒介する土壌伝染性病害でもあります。
発生しやすい条件としては、未熟なバーク堆肥や籾殻を大量に散布してあまり対策をとらなかったり、瓜類を連作したり、日照不足と多灌水が重なったり、pHが高かったりすると発病を助長するようです。
防除対策の方法は、色々あると思いますが、私は、アスカマン菌が有機物を分解する時に分泌する*LPの力を活用するのが一番有効だと思っています。事実、21年度から、ハウス主体に施用を続けていますが、少しづつ効果が出てきています。 (注) LPとはリポペプタイドという界面活性剤で糸状菌を抑制します。

具体的に言いますと、アスカマン菌を適量散布することで、メロン、スイカ等のマルチ下の酸素の少ない環境状態でも、中熟の繊維質や作物残渣等が適量混入されていると、繊維質を分解する(嫌気性菌)セルラーゼの効果と、カビ類を抑制する(好気性菌)LPの相乗効果で土壌の団粒層を改善するため作土層の環境が改善され、作物の根張りが良くなります。その結果、作物が健全に生育します。  とにかく、使い方を工夫することで、効果がさらにアップしそうな菌資材なので今後も、費用対効果をしっかりと判断し、今後の実行範囲を考えてみたいと思っています。






3.畑用「アスカマン21」について

○平成21年から栽培ハウス主体で施用開始

平成21年の1月に「菌耕農法」の話に出会うことが出来ました。その後、文献などを精査した結果、内容についても明確で、今までの微生物資材とは違った特徴があり、好気性細菌、嫌気性細菌の両方をうまく利用することで、コストダウンを図りながら減農薬、減肥料栽培がだんだんと可能になり、連作障害も少しずつ改善するようなので継続使用して観察を続けてみたいと思っています。

昔から一般的に行われてきた土作り方法は、完熟堆肥の投入が基本であったが、この菌耕農法はパワーのある中熟堆肥や収穫残渣物を直接圃場に散布して、土壌の団粒構造の改善と根作りが同時にできる今までと違った農法なので、まずは実際に色々な方法で活用し、体験してみて効果を確認し、使用範囲を少しでも拡大させて行きたいと思っています。
私の場合は、栽培ハウスの土作りのための活用がメインであり、中熟堆肥と有機肥料とアスカマン菌をセットで継続使用しています。また、籾殻堆肥作りや、育苗用の床土作りにも活用しています。その他にもメロンハウスの一部の作型に秋蒔き小麦を緑肥用として蒔き翌年の6月にアスカマン菌を撒いてスキ込み、メロンをすぐに定植する場合(アスカ菌は悪い有機酸を出さない)にも活用しています。
通常は一株当たり4個取りが基本ですが、緑肥と堆肥とアスカマン菌をセットでハウスの土作りを行うようになってからは、一部の作型で、一株当たり5個着果させても高品質メロンが収穫できるのでアスカマン菌の効果をある程度実感しています。

もう一点別の使い方の事例としては、毎年、ハウス数棟に、籾殻暗渠を施工し、アスカマン菌の効果を観察していますが、追加の窒素量が適正であればアスカマン菌の増殖が2年以上続くようで圃場の排水対策と土作りには、かなり有効な利用方法だと思っています。

ただ、アスカマン菌を使いこなすためには、いくつかの課題もあると思っています。

先ほども述べましたが、好気性細菌のバチルス属細菌類と嫌気性細菌であるクロストリジウム属細菌類を上手に利用できる様な有機物の投入方法でなければ効果を最大限に利用出来ないわけです。そのため栽培の後半までゆっくりと分解が進んでいくように有機物の種類の選択と配合割合を調整し、作物の栽培期間に合ったものを投入しなければ最大限の効果が得られないのではないかと感じています。
今回も皆さん方の情報を参考にして、アスカマン菌の効果的な継続使用方法をさらに追求してみたいと思っています。

(完)


 

長野県旭村(塩原敏明氏):菌耕農法によるレタスの根

 
共和地区のメロン・スイカ・および水稲での取り組み

1.畑用「アスカマン21」の活用

私達共和町のグループは、現在6〜7名で菌耕農法を活用させて頂いております。
また、メンバー全員が、らいでん青果物生産組合に加入して瓜類の栽培を早くから続けています。現在組合では多品目の栽培を行っていますが、瓜類の規模は、スイカ、メロンを合わせ約190名で約400ha程栽培を続けています。発足当時から「連作障害対策」とどう向き合っていけばよいか、重要な課題として取り組み、対応策として、一般畑作と同じように輪作体系を可能にするため、移動可能なベトコンハウスを導入した時期もありました。
その後作業性に問題があり固定式の大型ハウスが主流になりました。大型ハウス栽培は輪作体系を組むのが難しく、連作障害の問題が出てきます。この問題に直面した当初は、良質な完熟堆肥の投入が一番良い方法だと考え、地力対策組合を立ち上げ、大規模な堆肥造成をして土作りをした時期もありました。堆肥投入の他にネギ類の混植や微生物資材の投入 更に化学肥料をできるだけ減らして、有機肥料主体の肥培管理に切り替えて安心、安全な青果物の生産に努めてきました。
その結果ある程度改善しましたが、障害の元となる有害なカビ類やウイルス、細菌、線虫等の密度を下げるような対策は、色々な方法で行わなければ難しいだろうと考えていました。また、これら問題の打開策の一環として、色々な講習会や懇談会に参加していました。
たまたま、平成21年度の第15回目の土づくり懇談会の席で冨田氏から「菌耕農法」の紹介があり、内容を聞いて非常に興味を持ち、その後仲間とともに冨田氏を招き勉強会を開き、資料を頂き精査した結果、土づくりや連作障害の軽減対策、安定生産対策として実際に取り組んでみる価値が十分あると判断したので、21年の春から泣Aスカ中澤社長のアドバイスを頂きながら数人で取り組み、約7年経過しています。その活動実態を報告したいと思います。

1)畑用「アスカマン21」の活用

私達の地区ではハウス栽培の場合、施設の有効利用と農業所得の安定を目指して瓜類を年に2回栽培することが多く、そのため条件の悪い圃場ほど連作障害のリスクが高まり、色々な症状が出る場合があります。平成20年頃までは良質堆肥と色々な微生物資材や殺菌剤等でなんとかスイカ、メロンの連作を続けていましたが、費用対効果の面で、課題も多く対策に苦慮していました。
その後お陰様で「菌耕農法」による土作り情報に出会うことが出来、その後もアドバイスを頂きながら色々な場面にアスカマン菌を使ってみました。継続施用した結果、スイカ、メロンの生育状態、特に収穫近くの蔓の状態が以前よりしっかりしていて製品率が高くなったと感じています。これらの効果の要因は、中熟堆肥とアスカマン菌の継続施用でハウス土壌の菌相の改善(生物性の改善)と、土壌の団粒化が促進(物理性の改善)されたためではないかと感じています。
今後更に効果が継続するよう「アスカマン菌を活用し、中熟堆肥のすき込みによる土中醗酵分解効果」を最大限活用出来るようにするために、他にどの様な活用方法が考えられるか、あらゆる角度から可能性を追及してみたいと思っています。

2)堆肥作りは中熟がベスト

菌耕農法で利用する微生物資材の、アスカマン21は、早くから出回っている微生物資材とは異なり菌の中身(種類・培養・取扱い方法)がはっきりしている。好気性のバチルス属菌と嫌気性のクロストリジウム属菌がバランス良く10種類使用されていて10種類ともゼオライトに胞子の状態で吸着しており、条件が整うと、どんどん増殖してセルラーゼ分泌と、(LPs)リポペプタイド (界面活性剤)分泌等の相乗効果で有機物を非常に早く分解し、有害な糸状菌類を抑制して菌相のバランスを良くし、土壌の団粒を増加・改善する能力があるようです。
私は毎年もみ殻を30台(120?)ほど譲ってもらい、約20%の畜ふん堆肥と混合し、C/N比を30〜40に近づけるために窒素肥料を散布し、十分灌水して古ビニールを掛けておきます。籾殻の割合が多い場合は水分調整が必要なため、翌年の6〜7月に追加の窒素肥料とアスカマン21を混合し、十分灌水をして醗酵を促します。
10月頃にはパワーのある中熟状態の籾殻堆肥が出来上がります。アスカマン堆肥の魅力は、「水分調整したら切り返しを殆どしない(省力)で好・嫌気醗酵させる。温度は60度で止まり(省エネ)、LPs効果で微生物による醗酵分解が早く短期間で良質な中熟堆肥を製造することが出来ることです。」(従来の完熟堆肥作りは何回も切り返しして好気醗酵させるため高温になり一部は「燃えかす」になる場合があり、しかも完熟するほど団粒層を作る力が弱くなる。) また、ハウスにこの「もみ殻堆肥」をすき込む時はメロンの蔓等収穫残渣と米糠、カルシュウム資材、アスカマン21の適量を同時にすき込むようにしています(ハウス:6m×100m×30棟)。

3)メロンえそ斑点病対策

病害の病原ウイルスは、メロンえそ斑点ウイルスで、汁液伝染するとともに、土壌中に生存する古生菌類のネコブカビ目の藻菌類であるオルピディウム属菌の一種が媒介する土壌伝染性病害でもあります。この様な土壌病害にも「中熟のアスカマン堆肥の継続施用で土中醗酵させることにより」これらのカビ類を抑制するので、「えそ斑点病」の軽減対策にかなり有効ではないかと思っています。
また、土壌病害の抑制策として、一作しか収穫しないタイプのハウスは、冬枯れに強いライムギを蒔いて、適量のアスカマン菌と一緒にすき込み3〜5日後(ピシウム菌を抑制し、分解が早いため可能)にはメロンの定植を行います。このように緑肥作物と一緒に中熟堆肥とアスカマン21をすき込むと菌の立ち上がりが早く効果がアップするようです。また、このタイプの作型のメロンハウスは、根が発達するため以前より株当たり個数を一個多く(1株4個どりから5個どり)着果させても殆ど問題なく、効果を実感しています。

2.水田用「アスカマン21C 」の活用

平成22年から継続施用していますが、初めの2年間は40アールで試験施用し、観察を続けた結果、耐病性、耐倒伏性、品質と収量性、更には20%近い減肥も可能なこと等効果を確認することができました。そのため、徐々に面積を増やし26年から水田作付面積の約75%に「水田用アスカマン21C 」を10アール当たり13キロの割合で水田肥料と一緒に散布しています。
アスカマン21C の効果を最大限引き出すためには、生藁と適量の籾殻等ゆっくりと分解が進むような資材を混合散布するほうが良いわけですが、私の場合は、手間の関係もあり、刈り取り直後に生藁を浅くすき込むだけで色々な効果を実感しています。特に、耐倒伏性については、このアスカマン菌を使い始める前までは、コンバインが平成8年物で非常に古く低能力のため、倒伏しやすい土質の水田には、毎年、倒伏剤のビビフルを散布していましたが、アスカマン21Cの施用開始と同時にビビフルの散布を止めて観察したところ、 根張りが良くなったせいか、以前より茎葉が固めに生育するため倒伏問題がかなり改善されたと思っています。また、同時に整粒歩合と食味もかなり改善されたと実感しています。
特に27年度の整粒歩合については、共和町全体でも極端に良い年だったので異例の年だと思っていますが、例年であれば、くず米の割合は5%前後ですが、27年度は過去最低の約1%でした。今後も20%位の減肥(省コスト)を維持しながらアスカマン21Cを継続施用して、安定した効果を得られるのか確認したいと思っています。

3.元気エキスの活用

平成21年の1月に菌耕農法の情報を頂き、その年の3月の育苗から試験散布を始めていますが、すぐに効果を確認することが出来たため、様々な場面で継続施用しています。これまで使い続け観察したところ、根の状態が以前より勢いがあり白く発達していることがわかり、育苗期から収穫終了まで使い続けています。特に育苗期間は、1月上旬のネギの播種から始まり、7月上旬の最終抑制メロン播種まで台木を合わせると15回以上播種しますが、以前は育苗の後半期になると色々な病気で苗の歩留まりが悪かったのですが、元気エキスを使うようになってからは立ち枯れ病や根腐れ病その他色々な病気の発生が非常に少なくなり短期間で良質な苗ができるようになり効果を実感しています。
元気エキスの濃度については、ポットを使いまわしする時は、苗の鉢上げ3日前頃に100倍でたっぷり灌水、播種時と普通灌水時は200〜300倍で灌水、農薬散布のときは展着剤の使用をやめて代わりにエキスを300倍位で混合、水稲育苗の立ち枯れ病その他の予防には200〜300倍、部分的に病気が確認された場合は100倍前後でたっぷり灌水して病気が広がらないようにしています。
栽培ハウスの灌水チューブに流すときは一度に500?位作り状況に合わせて適量混合灌水します。また、野菜専用ハウスの場合は10種類以上の野菜を栽培して、強い霜が降りるまで収穫を続けることが容易であり、その後すぐにすべての収穫残渣と多めのアスカマン堆肥をすき込むため、定植から収穫完了まで他の作物より元気エキスを多く使います。注意点として、このエキスは自分で作り、効果を確認した上で、自己責任のもとで使いこなすエキスだと理解しています。
以上まとまりのない内容になりましたが、これからも将来を見据え、持続可能な「菌耕農法(技術革新)」を取り入れ、可能な限り省力・省エネ・省コスト栽培を実施し、安定生産を維持していきたいと思っています。

高嶋方式による「元気エキス」の作り方
培養に必要な機器の用意
★ヒーター: (株)ハ光電気製造所 B型(水用) 100V 1.5kW
★サーモスタット: (株)筑波電気 農電電子サーモ ND-710 単相100V15A オープン型(暖房用)0°〜50°C
★秤量器(上皿デジタル式)
★ポリバケツ: 各自に必要な容量のもの(フタ付のもの)

元気エキスの作り方と使用法の基本

1.元気エキス1Lの使用材料
@ 元気エキスの素: 耳かき一杯(6,000円/200g+
送料実費+税―200L分使用可)
A 尿  素   : 10g
B 元気エキス用セルローズ: 0.5g
C 砂糖: 30g、又はブドウ糖20g
D エビオス(煮沸後使用): 4錠(薬局で購入可)
E 天 然 水: 1L
F 酢 : 50mL(製品安定化のため、pH 3.5)
又は、クエン酸粉末10g使用も可
(薬局で購入可)

2.作り方
@ エビオス : 200mLの天然水で10分間煮沸
A 砂 糖  : 30g 残りの800mLの天然水に入れ撹拌
B 尿 素  : 10g  同 上
C 元気エキスの素 : 1g  同 上
D セルローズ : 0.5g  同 上
E 加 温 : @を800gの混合液に入れて35度℃から
45度℃を3日間保持する、
途中2、3回振騰・ガス抜きする

F 泡や独特の匂いがでて完成したら、10分間煮沸して、酢50mL又は、クエン酸10gを混入して出来上がり

3.使用法

300倍に薄めて種子消毒の代わりや発芽促進に使用します。葉面散布や展着剤代わりに使用することも出来ます。農薬と併用すると農薬の濃度を半分にしても同等以上の効果がでます。(浸透性がよくなるため)
以上


菌耕農法、アスカマン21のパンフレットダウンロードはこちらから
 
アスカは 『菌耕農法』 の商標登録証を取得しています
 
ー第12回アスカ研究会レポートー
 

  ■ 新しい米つくりに挑戦   

微生物の力で土を耕し良質多収穫が大きく期待できる菌耕農法
〒381-1213 長野県長野市松代町小島田3426
 株式会社輪根(りんね)コンポストプラン
アスカマン21C(粒)土壌改良剤
特性
(安心・安全、1996年8月、日本特許登録 第2500476号 1998年〜2001年、米国、台湾、韓国、中国、タイ、英国、ドイツ、フランス、オランダ等で特許取得)  

  1. この菌製剤は枯草菌、嫌気性菌など10種類の菌の胞子で構成されています。

  2. 疲れ、劣化した土壌を有機質の分解と粘土粒子の微細化促進で、団粒作りの手助けをします(地力向上)。

  3. 従って根の張りが格段に良くなり、病気の抵抗性が増し、良質、多収穫が菌の力で実現(団粒化、養分吸収)します。 この微生物は、土壌中嫌気的状態で、化学物質(水の表面張力を下げるリポペプタイドと、繊維質を分解するセルラーゼ)を産出、分泌し、モミガラ、稲ワラ等を通常の3倍以上の速さで分解し、保肥力、保水性が良くなり、減肥料、減農薬が期待できます。
使い方
(1袋20kg)30a(3反歩)当り2袋(40kg)散布全層施肥,側条施肥ともに従来と同じような方法で施用してください。  
♦田圃にワラが散らしてある水田は原則秋に耕さない(ワラの鮮度保持)。

♦秋から春にモミガラ600kg〜400kg/30aを撒く。

♦春耕の前にアスカマン21C 2袋(40kg)/30aと腐熟用チッソとして尿素1袋(20kg)/30a、又はコメヌカ400kg/30aを散布し、鋤きこむ。

♦その直後から2週間ぐらいの間に代掻き・田植えをする。

使い方は従来使用の資材及び作業共に変わりません、微生物の食べ物としてワラ、モミガラ、腐熟用Nとアスカマン21Cを入れるだけです。

♦有機栽培や減減栽培は尿素の代わりにコメヌカ400kg/30a散布する。

期待される効果
(天然微生物使用のため有機栽培JAS認定済み)
♦ワラやモミガラが良質な腐植となり、ワキの発生を抑え土の保肥力が増し、根の張りが良くなり、品質向上増収が期待できる。

♦根毛が増え養分やミネラルの吸収効率が良くなり、光合成が旺盛となり、耐病性、減肥・減農薬が期待できる。

♦2〜3年連用すると菌が耕す菌耕農法圃場となり、微粒子の団粒層が厚くなり、根圏が広がり、異常気象(低温,高温障害)の被害軽減が期待される。

経済的効果  新潟県新潟普及センター公的試験データー
(平成19年度、平成20年度,(社)新潟県農林公社展示圃成績資料抜粋)
平成19年度精玄米量(坪刈)千粒重穂数1穂粒数
実証区538kg/10a (114%)22.2g 344本/m278.1粒
慣行区477kg/10a (100%)22.3g303本/m2 76.4粒
平成20年度精玄米量(坪刈)千粒重穂数1穂粒数
実証区594kg/10a (115%)22.9g 333本/m278.1粒
慣行区517kg/10a (100%)23.1g317本/m2 86.5粒

使用上の注意
♦重粘土質の泥田では、多孔質のゼオライトを毎年200kgほど連用します。

♦砂質土壌の水田は有機物を多投します(緑肥、モミガラなど)。

♦有機肥料(菜種粕、大豆粕,魚粕、コメヌカなど)使う場合もワラ、モミガラ などの有機物は必ず使用します(土中ボカシとなります)。

♦菌耕農法を2〜3年続けた水田は、2〜3割減肥します。

 
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